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敗血症

敗血症(全身性炎症反応症候群)の解説

敗血症は、抵抗力の弱い未熟児や高齢者に多いとされている感染症です。細菌の毒素が全身にまわり、あちこちの臓器が機能停止していく様子は考えただけでゾッとします。治療が遅れると発症者の25%は死に至ると言われている、恐ろしい敗血症を解説します。

SIRSの原因・症状・治療方法などを紹介

SIRSや全身性炎症反応症候群とも呼ばれる敗血症は、治療の難易度がとても高い病態です。ベースとなる疾患や感染経路はさまざまであり、それに応じた迅速かつ適切な治療が必要であるからです。

現代では医療技術の進歩により有用な治療法があるとはいえ、生命に危機をもたらす重篤な病気であることには違いありません。では敗血症の原因や症状・治療方法などを具体的に紹介していきます。

細菌が血液の中に侵入する病気です

敗血症とは、細菌が血液の中に流れ込み、生命を維持するための重要な臓器が傷害されていく病気のことです。全身に菌が広がり体の各所で炎症が起きることから、全身性炎症反応症候群(SIRS)とも呼ばれています。

敗血症は主に、感染症にかかっている臓器から血液へと菌が侵入したり、滅菌処置が不十分な医療器具を治療に用いたりするといった経緯で起こりますが、ごくまれに犬などのペットから感染されて発症するケースもあります。なお原因となる基礎疾患や病原菌の種類、医療処置などについては以下の通りです。

敗血症のきっかけとなる基礎疾患

  • 炎症性疾患……肺炎、胆嚢炎、腹膜炎、腎盂腎炎、髄膜炎、アルコール性肝炎
  • 血液疾患……好中球減少症、白血病
  • その他……糖尿病、膠原病など

敗血症を引き起こす病原菌

  • グラム陽性球菌…黄色ブドウ球菌、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌、表皮性ブドウ球菌
  • グラム陰性桿菌……大腸菌、クレブシェラ菌、緑膿菌
  • 真菌……カンジダ

細菌侵入の原因となる医療処置

  • 侵襲的手技……留置カテーテル、肺動脈カテーテル、IVH(中心静脈栄養法)
  • 悪性腫瘍の治療……抗がん剤、ガン放射線治療
  • 人工臓器の装着……人工心臓、人工関節など
  • その他……免疫抑制剤やステロイドホルモン剤の使用

菌血症から移行することもある!

血液中に病原菌が存在していることを菌血症といいます。血のなかに菌があると聞くと大事のように感じられるかもしれませんが、人体は少数の菌であれば排除できる能力を持っているので、この状態のときは特に何の症状も表れないので心配はいりません。

しかしさまざまな原因で免疫力が低下している場合は、細菌が増殖してしまい重い敗血症へ移行することがあるので油断は禁物です。

高熱や多臓器不全などが起こります

突然出る高熱が敗血症の代表的な症状ですが、重症の場合は反対に体温が低下します。ほかにも意識障害(認識力の低下や錯乱など)や、敗血性ショックという危険な症状が出たりすることもあります。

また、DIC(播種性血管内凝固症候群)という血栓症を合併するといろいろな臓器が故障してしまい、腎不全・肝不全・呼吸不全といった多臓器不全症候群が引き起こされる場合もあります。

抗菌薬の投与など治療法はさまざま

血液培養などの検査で敗血症であると診断されたり、上記のような症状が表れたりしたら、病状に応じた早急な治療が必要です。治療には抗菌薬の投与が必須ですが、壊された菌が体中に飛び散って逆効果になることもあるので慎重に行わなければなりません。

他にも輸液を投与したり、酸素吸入やアシドーシスの補正などを行ったりする場合もあります。なおショック状態に陥ってしまった場合には昇圧剤の投与や血液透析、DICなどの合併症により多臓器不全が起きている場合には人工呼吸管理といった処置がとられます。

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