胆石や尿路結石でお悩みなら【ケッセキケア】
膵炎

色々な種類のある膵炎を解説します

中高年の男性に多い膵炎は、悪化すると死亡する危険性の高い病気です。リスクを回避するためには、できるだけ早急に適切な診断と治療を行わなければなりません。前駆症状に気が付いたら、すぐに消化器科を受診することが大切です。このページでは色々な種類があり胆石症がきっかけとなることもある膵炎を、急性膵炎を中心に解説しています。

急性膵炎を中心に症状や治療法などを紹介

膵臓は、胃の裏側にある直径15cm、重さ100gほどの小さな臓器です。胆石が引き金になることもある急性膵炎は、初期の段階や軽症の種類のものは診断がむずかしく、他の疾患と間違えやすい病気です。

誤診により治療が遅れ、重症膵炎へと進行させてしまうことのないように、正しい知識を身に付けておきましょう。急性膵炎を中心に、膵炎の症状や治療法のほか、診断のポイントなども紹介していきます。

膵炎とは、膵臓が炎症を起こすこと

食べ物を消化するための色々な酵素を含んでいる膵液を作り出し、分泌しているのが膵臓です。膵炎とは、この臓器が何らかの原因で炎症を起こした状態のことであり、急性のものと慢性のものに分かれます。

急性の膵炎は急性膵炎、慢性の膵炎は慢性膵炎と呼ばれており、前者には病状の軽い急性間質性膵炎や、多臓器不全で命を落とすこともある重症急性膵炎などの種類があります。

アルコールや胆石症などが原因です

急性膵炎は、膵臓自らが生成した酵素に消化されてしまい、膵臓が炎症したり他の臓器に障害が起きたりする病気であり、炎症が慢性化して膵臓の細胞が壊死してしまった状態が慢性膵炎です。

どちらも主な原因はアルコールの過飲ですが、胆石症が原因のこともあります。また上腹部の外科手術や、造影剤を注入した臓器のX線撮影を行うERCP検査、バセドウ病や脂質異常症(高脂血症)といった病気がベースとなっている場合もあります。

上腹部痛や膨満感など症状はさまざま

急性膵炎を発症すると、鳩尾から上腹部の辺りに痛みが起こります。痛みは背中にまで及ぶことが多く、軽い疝痛のこともあれば、海老のように体を丸めてしまうほどの激痛が起きることもあります。特に油分を多く含む食べ物を摂取した後や、多量のお酒を飲んだ後は起きやすい傾向にあります。

また吐き気を催して嘔吐したり、お腹が膨らんだり(腹部膨満感)、食欲不振や熱が出たりするといった症状も表れます。なお重症化すると、意識障害やショック状態に陥ることもあります。

ガイドラインに沿って診断を行います

急性膵炎はほかの腹部疾患にも見られる症状が表れるので、区別が難しいと言われています。また重症度に応じた治療法を選ぶ必要があるため、診断は必ずガイドラインに沿って行わなければなりません。尿検査や血液検査をはじめ、超音波検査やX線検査、CT検査による画像診断など色々な検査を行った上で総合的に判断していきます。

重症度によって異なる治療法を紹介

急性膵炎の治療は、上記でも述べたように重症度に合わせて行います。軽症と中等症の場合に行われる治療法と、重症の場合に行われる治療法については以下を参照して下さい。

治療法:軽症と中等症の場合

軽症や中等症の場合は、比較的簡単な処置で治すことができます。まず膵臓が炎症すると体内の水分をたくさん奪うため、多量の補液が必要です。ほかにも腹部や背部の痛みを抑えるために鎮痛剤を投与したり、絶飲絶食を行ったりして治療を進めていきます。

また、膵臓酵素の活性を抑制する作用をもつ蛋白分解酵素阻害薬を用いる場合もあります。どれもとても重要な処置ですが、特に絶食は必須であり絶対に守らなければなりません。食べ物や水分を摂取すると、膵臓を刺激して炎症を悪化させてしまうからです。

治療法:重症急性膵炎の場合

重症急性膵炎は、臓器障害や敗血症などの重篤な合併症を引き起こすため、高度で専門的な治療が必要です。全身管理のためにICUに入ったり、蛋白分解酵素阻害薬の投与や透析などの特別な治療を行ったりする場合もあります。

また胆石性により生じた膵炎であれば、内視鏡的治療によって結石を取り除いたり、胆道ドレナージによって胆汁を抜き出したりといった処置が必要になります。

  • <結石胆石の基礎知識>原因・仕組み・合併症・治療方法・成分
  • <胆石症>自覚症状・検査・原因・症状
  • <尿路結石症>治療法・症状・原因
  • <注意したい疾患や合併症>腸閉塞・胆嚢炎・膵炎・黄疸・敗血症・肝炎
  • <結石コラム>栄養過不足・食事・漢方薬・牛黄