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腸閉塞,胆石性イレウス

腸閉塞の一種、胆石性イレウスの解説

腸が糸のように絡んだり、腸に胆石が詰まって嫌な匂いのする吐瀉物が出たりするのが腸閉塞です。イレウスとも呼ばれている腸閉塞には色々な種類がありますが、どれも自然に治ることはないので必ず適切な治療を受けなければなりません。不快な症状が表れる前に詳しく知っておきたい、腸閉塞の一種である胆石性イレウスを解説します。

症状や治療方法などを紹介します

胆石性イレウスは、発症してから気付くことが少なくありません。そのため検査で胆石が発見されたら、同時に胆石性イレウスの心配もしておいた方がよいと言われています。

また便の通り道である腸が塞がれると、食べ物が腐って毒素が体に回ってしまうこともありますので、悪化する前に早期治療を行うことも大切です。では胆石性イレウスの症状や治療方法などを詳しく紹介していきます。

腸閉塞とは? なぜイレウスとも呼ぶ?

口に入れた飲食物は胃へと落下し、小腸や大腸などを通過して消化吸収され、不消化物は大便となって排泄されます。腸閉塞とは、さまざまな原因で腸が塞がれて、これらの内容物が腸に詰まってしまう状態のことです。

なお腸閉塞には腸捻転やイレウスという呼び方もあるのですが、イレウスとはギリシャ語で"巻く"という意味をもつ言葉です。腸が捻れて巻かれるという独特な症状が起きるため、こう呼ばれるようになりました。

原因によって2種類に分けられます

イレウスは、腸が閉塞する原因によって2種類に分けられます。1つは異物の混入や外側からの圧迫、炎症や開腹手術による癒着などで起こる機械性イレウス、もう1つは腸管の蠕動運動の麻痺や、腸管の筋肉の痙攣などで起こる機能的イレウスです。

小腸や大腸を塞ぐ物質には腫瘍や回虫・特例では髪の毛など色々なものがありますが、胆石のこともあります。胆石の詰まりが原因で起きる腸閉塞のことを胆石性イレウスといい、胆石性イレウスは機械性イレウスに分類されます。

吐き気・嘔吐・強い腹痛が起こります

胆石が胆嚢壁を突き破って腸内に侵入すると、その瞬間に強い腹痛が起こります。痩せている人であれば、腸が膨らんだりウネウネと動いたりする様子が見られることもあります。次に、肛門まで移動できなくなった腸の内容物が口へと逆戻りし、吐き気を催して嘔吐してしまいます。

初めのうちは胃液や胆汁が出てきますが、徐々に悪臭のある便のような色をした内容物が出てくるようになります。非常に不快な思いをしますが、吐いた後はいったんこれらの症状は落ち着きます。

診断のときは絞扼性イレウスに注意!

腸閉塞は原因や重症度に応じた治療が必要です。適切な治療のためには適切な診断が必要であり、そのためには問診や血圧測定による全身状態のチェック、腹部エコー検査や腹部超音波検査、CT検査などで詳しく調べることが重要です。特に腸が首絞め状態になる危険な絞扼性イレウスでないかに注意しながら診断を進めなければなりません。

胆石を除去するためには外科手術が必要

軽症の腸閉塞であれば、絶食や補液の点滴静脈注射といった保存的治療で治ります。しかし胆石性イレウスの場合は、腸に胆石が詰まっているわけですから外科手術で石を取り除かなければなりません。

また病状が進行して腸がパンパンに張っていたら、鼻の穴から腸までチューブを挿入し、内容物を吸い上げて体外へ排出する処置を行います。これらの治療が完了した後にオナラや便が出たら、腸の通過障害は改善成功です。

手術後にできる「癒着」は再発のもと

癒着とは、手術でできた傷口が塞がるときに、近くにある臓器などがくっついてしまう現象のことです。癒着はいったん起こると繰り返しやすいという習性があるため、イレウスの再発を防ぐためにはできるだけ手術を避けて、新しい癒着を作らないようにするのが一般的です。

ただし、保存的治療を4〜7日間続けても治る見込みがない場合や、胆石が詰まる胆石イレウス、危険な絞扼性イレウスの場合には施行されます。

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