胆石や尿路結石でお悩みなら【ケッセキケア】
尿管結石

想像を絶するほど痛い尿管結石について

尿の通路に石が詰まってしまう尿管結石症は、女性よりも男性に多い傾向があります。また泌尿器科を訪れる人のほとんどは、尿路にできた結石で悩んでいる人であると言われています。とても身近で誰にでも起こり得る病気ですが、経験者でなければその辛さは決して分かりません。想像を絶するほどの痛みで有名な、尿管結石について解説します。

原因・症状・治療方法などを紹介します

右尿管・左尿管結石の症状は、「10万本の鼻毛を一気に引き抜くほど」と言われるくらい強烈です。立っていられないほどの激痛に耐え切れず、救急車を呼んでしまう人も少なくありません。

この辛い症状を何とかするためには、一体どんな治療が必要なのでしょうか。尿管結石の原因・症状・治療方法の他、検査の内容や尿管の働きなども紹介していきます。

尿管は膀胱へ尿を届けるためのもの

尿管とは、腎臓で生産された尿を膀胱へ運ぶ役割をもった管腔臓器のことであり、輸尿管ともいいます。成人の尿管は長さ25〜27cm・直径は0.5〜1cmで、両側の腎臓から1本ずつ下部へ向かって伸びており、その先は膀胱へと繋がっています。

なお右の尿管のことを右尿管、左の尿管のことを左尿管と呼び、どちらもポンプのように収縮と弛緩(蠕動運動)を行うことで、尿を膀胱へと送り届けています。

原因の約8割はカルシウム結石です

腎盂や腎杯にできた結石が落ちてきて、右尿管や左尿管を詰まらせてしまう現象が尿管結石です。どちらか片方の尿管が詰まる場合と、両方の尿管が詰まってしまう場合があります。

尿管には、腎盂尿管移行部・腸骨動脈交差部・尿管膀胱移行部という幅が狭くなっている場所があるのですが、ほとんどの場合はこの3ヶ所のいずれかで結石が見つかります。石のサイズはさまざまですが、米粒くらいの大きさのものが最も多く発見されています。

なお尿管結石の原因は腎臓結石と同じく、約8割はカルシウム結石です。また石の色も灰・茶・黒とバリエーションが豊富ですが、灰色であるケースが多いようです。

いきなり下腹部に激痛が走る!

尿管が結石で塞がれると、下腹部にとてつもない激痛が走ります。これは尿の流れがせき止められることにより、腎盂に大きな圧力がかかってしまうためです。痛みは突然発生するため、誰もが一体何事かとパニックに陥ってしまいます。

症状は数時間で落ち着きますが、治まるまでは脂汗をかいたり嘔吐したりと大変苦しい思いをします。また、結石のある場所から下部へと痛みが広がっていく"放散痛"も尿管結石の特徴です。

診断のために行う検査はさまざま

尿管結石の診断のために行う検査には、肉眼では見ることのできない血尿を顕微鏡で調べる尿潜血検査や、静脈へ造影剤を注入してエックス線撮影を行うIVU(経静脈性尿路造影検査)、放射線を当ててコンピュータで断面の画像を得るCT検査などさまざまなものがあります。

なお尿路に結石があるときは写真に白い影が写るのですが、患部が骨と重なっていて判断がつきにくいこともあり、その場合はCT検査が役に立ちます。

治療法は保存療法と侵襲的療法の2つ

尿管結石の治療はまず、激しい痛みを抑えるために鎮痛剤や鎮痙剤を処方します。その後は保存療法と侵襲的療法のいずれかが行われるのですが、どんな場合にどちらの方法を選ぶのか、それぞれの具体的な内容については下記を参照して下さい。

保存療法について

水をたくさん飲んで尿管の動きを活発にし、結石の下降を促す方法が保存療法です。結石が小さいときに選ばれる治療法であり、6mm〜9mmであれば3ヶ月ほどで尿と一緒に排出することができます。

なお、石の種類が尿酸結石やシスチン結石であった場合には、尿をアルカリ性に傾けて結石を溶けやすくする薬を投与しなければなりません。

侵襲的療法について

結石のサイズが1cm以上あって自然排出が難しい場合や、水腎症や尿路感染症の危険がある場合、激痛がある場合に行われるのが侵襲的療法です。この治療法にはいくつか種類があるのですが、現在主流となっているのは体外衝撃波破砕術(ESWL)です。

これは特殊な機械で発生させた衝撃派を体に照射し、結石を破砕して尿と共に排出させるというものであり、体にメスを入れずに尿管結石の治療ができる画期的な方法です。

  • <結石胆石の基礎知識>原因・仕組み・合併症・治療方法・成分
  • <胆石症>自覚症状・検査・原因・症状
  • <尿路結石症>治療法・症状・原因
  • <注意したい疾患や合併症>腸閉塞・胆嚢炎・膵炎・黄疸・敗血症・肝炎
  • <結石コラム>栄養過不足・食事・漢方薬・牛黄