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肝内結石

胆石症の1つ、肝内胆石について

肝内結石は発症率が低いとはいえ、できるだけ早急に見つけて適切な治療を行わなければ、重篤な肝臓の病気を引き起こしてしまう危険があることを知っていますか? 発症のサインであるさまざまな症状を見逃さないためにも、ここで肝内結石に関する正しい知識を身に付けていってください。胆石症の1つ、肝内胆石について詳しく解説します。

再発することが多い肝内結石症とは?

肝内胆石症は、治療が無事に済んだとしても数年のうちに再発してしまうことの多い病気です。

1度の治療で完治することは難しく、何度も繰り返されることが少なくないため難病に指定されています。治療後も決して気を抜くことのできない肝内胆石とはどんなものなのでしょうか。原因・症状・検査方法・治療法などを具体的に紹介していきます。

まずは肝内胆管について知りましょう

肝内胆管とは、肝臓から分泌された胆汁を十二指腸へと運ぶ胆管のうち、肝臓内にある胆管のことを指しています。

肝内の胆管はサンゴのように細かく枝分かれしており、肝臓で生成された胆汁はまず初めにここを通過して、十二指腸へと運ばれていくのです。

肝内結石症は肝障害を起こすこともある

肝臓でできた胆汁の最初の通り道である肝内胆管に、石が詰まってしまうことを肝内結石といいます。肝内結石症は、大別して3つある胆石症のなかでも発症する確率が最も低く、具体的には全胆石症中のわずか1〜2%しかありません。

しかし治療しても再発する可能性が高く、胆管炎を繰り返したり、最終的には肝硬変や肝不全といった肝障害を引き起こしたりすることもあるので、かかり難いからといって決して油断はできないのです。

多くはビリルビンカルシウム石が原因

肝内の胆管を詰まらせる胆石の多くは、ビリルビンカルシウム石です。ビリルビンはもともと胆汁の中に含まれている色素成分なのですが、細菌が侵入すると細菌内の酵素により胆汁から遊離してしまい、カルシウムと結びついて結晶化するという現象が起こります。

これが石の形成されるメカニズムであると考えられており、なお十二指腸内の細菌が胆管へ移動し、胆管を流れる胆汁に混入することで発生するというパターンが一般的です。

代表的な症状は腹痛・発熱・黄疸です

腹痛や発熱、肌や目が黄色くなる黄疸の3つが主な症状です。しかし特に何の症状も表れない場合もあり、エコー検査や腹部CT検査などでたまたま見つかることも少なくありません。

上記で述べたように、肝内結石症は再発や合併症を引き起こしやすい病気ですから、人間ドックや健康診断を定期的に受けて、早期発見に努めることが重要です。また症状が表れたら、すぐに内科や外科を受診して原因を特定することも大切です。

診断のために行われる検査はさまざま

肝内結石を診断する方法には、エコー検査やCT検査などさまざまなものがあります。MRIという医療機器を使うこともありますが、この場合は胆管を調べるための検査であるため、MRI検査ではなくMRCP(磁気共鳴胆管膵管撮影)検査と呼ばれます。

また結石のある場所や患部の状態などを詳しくチェックするために、胆管に造影剤を注射するPTC検査や、胆管に内視鏡を挿入するERCP検査などが行われることもあります。

肝内結石の治療法「肝切除術」と「PTCS」

治療法には大きく分けて、外科手術を行うものと行わないものの2つがあります。前者は肝切除術という肝臓の一部を切り取る方法で、胆石を残さず除去できるという利点があり全体的にはこちらを多く施行しています。

なお後者については、皮膚から肝臓へ内視鏡を入れて(経皮経肝胆道鏡)結石を取り出すPTCSという方法であり、再発してしまった場合や全身の状態が良好でない時などに行われます。

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