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胆嚢結石

胆石の一種である胆嚢結石について

胆石の一種であり、「サイレントストーン」とも呼ばれているのが胆嚢結石です。自覚症状が表れない場合が多く、進行しても風邪のような症状が出るだけなので発見や治療が遅れてしまうことが少なくありません。いつもと違うと少しでも感じたら、迷わず病院へ行ききちんと調べてもらうことが大切です。ここでは胆嚢結石について詳しく解説します。

胆嚢結石症の症状や治療法などを紹介

胆嚢結石症は、紀元前1600年頃から存在している歴史ある病気です。

あまり目立った症状が表れないことが多いため、自分には無関係と感じるかもしれませんが、日本人の約1割は胆石を持っていると言われており、とても身近です。

胆嚢結石が沈黙の石と呼ばれているわけや、症状・検査方法・治療方法などを具体的に説明していきます。

胆嚢のある場所や胆汁の働きなど

肝臓の下部に付いているナスのような形をした袋状のものが胆嚢です。鶏の卵を2つ合わせたぐらいの小型の臓器であり、肝臓で作られる胆汁を溜めて濃縮したり、十二指腸まで送り込んだりする役目を持っています。

なお胆汁とは、膵臓から分泌される膵液(消化液)と混ざり合い、その働きを活発にする作用をもつ黄褐色の液体のことです。

なぜ「サイレントストーン」と呼ばれる?

胆汁は、脂肪の消化吸収には欠かせない物質です。その胆汁を溜めておく貯蔵庫・胆のうに結石ができてしまった状態が胆嚢結石症です。石の大きさや数などはさまざまですが、自覚症状が表れないことが多く、もしくは表われてもそれが胆嚢結石のせいであるとは気が付きにくいため、"沈黙の石(サイレントストーン)"とも呼ばれています。

痛みや発熱は胆嚢結石のせいかもしれません

胆嚢結石症は全く症状が無いというわけではありません。人によっては右肋骨の下あたりや背中などに、差し込むような痛みを感じることもあります。

また発熱することもあるのですが、熱が38℃以上であった場合は細菌感染による急性胆のう炎にまで悪化してしまっている可能性が高いです。また胆のう内の石が胆管に移動してしまうと、胆汁の流れが阻害されて黄疸などの症状が出ることもあります。

現在多いのはコレステロール結石です

胆のうにできる結石は、以前はビリルビン結石が多かったのですが、現在はコレステロール結石です。

コレステロールは、胆汁に含まれている胆汁酸によって水に溶けるように変化するものなのですが、脂肪分の過剰摂取などで増え過ぎたり、胆汁酸が減少したりしてしまうと、溶解し切れなくなり固まってしまいます。

この塊がコレステロール結石であり、胆嚢によく形成されることからコレステロール胆石とも呼ばれています。

腹部超音波検査やCTなどで発見できます

結石の有無をチェックするためによく行われるのが腹部超音波検査です。これはジェルを塗ったお腹に超音波を当てて反射波(エコー)を映像化し、臓器の中を観察するという検査であり、胆嚢結石症の診断にはとても有用なものです。

また、石のある場所や大きさなどを詳しく調べるために、CTという医療機器で胆嚢内を撮影する場合もあります。

治療法は内科的治療と外科的治療のいずれか

無症状で石の数が少なく小粒であった場合を除き、胆嚢結石が見つかったら治療を行います。治療法は、胆石溶解療法やESWLなどの内科的治療と、手術によって胆嚢を摘出する外科的治療の2つに大別されます。それぞれの詳細は下記を参照してください。

内科的治療:胆石溶解療法とは

胆嚢が正常に機能しており、石の大きさが1cm未満で石灰化していない場合に行われる治療法です。胆汁の流れを良くし結石を溶かす効果のあるウルソデオキシコール酸という薬を飲むことで治療していきます。あまり強力ではないので半年〜1年ほど服用し続けなければなりませんが、副作用が少なく安全という利点があります。

内科的治療:ESWLとは

患部に衝撃波を当てて結石を砕く治療法がESWLです。体外衝撃波胆石破砕術とも呼ばれており、その独特な名前から怖そうなイメージがありますが、体に大きな傷がつくような心配はありません。胆嚢の機能に異常がなく、石の大きさが1cm以上であった場合に行われます。短時間で済む・退院後すぐに社会復帰できる等、メリットの多い治療方法です。

外科的治療:胆嚢摘出術とは

胆嚢が機能していなかったり、結石を溶解することができない場合に行われるのが胆嚢摘出術です。腹部にあけた4つの穴からカメラを入れて電気メスで除去する腹腔鏡手術と、この方法が困難な時に行われる開腹手術(腹部の広い範囲を切る)の2種類がありますが、回復が早い上に体に残る傷跡が小さい腹腔鏡手術のほうが優秀な治療法とされています。

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