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治療

結石を治療する方法のいろいろ

30年ほど前まで結石の治療には、患者さんの負担が大きい開腹手術が当たり前のように行われていました。しかし現在では、医療技術の進歩により、体を切らなくても済む治療方法がたくさん登場しています。総じて再発のしやすい結石症を治すには、やはり体へのダメージが少ないものが一番です。ここでは結石を治療するいろいろな方法を紹介します。

石の大きさ等で異なる治療法を解説

尿路結石症や胆石症の治療方法はさまざまですが、水分補給や薬の投与といった保存療法、特殊な医療機器を用いる侵襲療法に大きく分けられます。

全て効果が確認されており信用できるものばかりですが、どれを選ぶかは結石の種類や大きさ・できた場所などによって異なります。どんな場合にどの治療法が選択されるのか等を詳しく解説していきます。

石が小さい時は「自然排石促進法」で治療

尿路感染症などの合併症がなく、石が6〜9mmと小さい場合には、3〜6ヶ月以内に排石される可能性が高いので自然排石促進法が行われます。これは1日2リットル以上の尿量になるように水をたくさん飲み、尿と一緒に結石を排出させる方法です。

補助的に尿の量を増やすための利尿剤を使ったり、結石のせいで収縮してしまっている尿管を拡げて蠕動運動の機能を元に戻す薬を服用したりすることもあります。

なお結石が下りていく際に大きな痛みを感じたら、鎮痙剤や鎮痛剤で痛みを抑えながら石が出ていくのを待ちます。ただし尿管狭窄のために尿の流れが悪くなっている人には、あまり効果的な方法ではありません。

薬物投与は痛みの強さや石の成分に応じて

結石が痛みを生じさせている場合は鎮痛剤などが処方されますが、あまりにも痛みが強く情緒不安定になっている人に対してはマイナートランキライザー(抗不安薬)も処方します。

た尿の中に結石の形成を防止する成分、マグネシウムやクエン酸が不足していた場合には、酸化マグネシウムやクエン酸製剤を使います。もし結石の成分がリン酸マグネシウムアンモニウムであったら、原因は細菌感染ですので抗生剤の投与が欠かせません。

また痛風が原因の尿酸結石や、シスチン尿症が原因のシスチン結石であった場合には、結石を溶けやすくするために尿をアルカリ性に傾けるクエン酸製剤が投与されます。

石が大きくて硬い場合は内視鏡を利用します

経皮的腎砕石術(PNL)と経尿道的尿管砕石術(TUL)は、内視鏡を利用して結石を砕く代表的な侵襲療法です。PNLは、背中から腎臓まで開けた1cmほどの孔に内視鏡を挿入し、石を確認しながら超音波やレーザーなどで破砕する治療法です。

対象となるのは主に腎臓にできる結石であり、石が大きくて硬い場合やサンゴ状結石に成長していた場合に行われます。なお尿道から内視鏡を入れて超音波や圧搾空気などで石を砕くTULについては、尿管結石に対してよく行う治療ですが、麻酔を用いるため2〜3日入院する必要があります。

衝撃波で石を砕く「体外衝撃派結石破砕術」

体へのダメージが少ない・何度でも施術を受けられる・副作用や後遺症の心配が無いなど多くの利点があり、上部尿路結石の治療法として広く知られているのが体外衝撃派結石破砕術(ESWL)です。

ESWLとは水中に高い電圧をかけることで衝撃派を作り出す装置のことであり、この装置で発生させた衝撃波を体の外から結石に向けて照射することで石を粉々に砕きます。衝撃派で大ケガを負うようなことは決してありませんが、腎組織には少々のダメージが与えられるため多くの場合は血尿が出ます。

ただしこの現象は数日間で治まるので、特に問題はありません。なおこの方法は、2cm以下の腎臓結石や1cm以下の尿管結石であった場合には特に治療成績が良好です。

昔のESWLはお風呂のようだった?

現在ではさまざまな機種が登場しており、痛みやコストの削減などどんどん改良が進んでいるESWLですが、一番初めに登場したのはドイツのドルニエ社が開発したバスタブ形のものでした。この装備はまるでお風呂のような形をしており、見た目どおり実際にお湯を張って使用します。

その中に水着を着た患者さんが入り、装置の底についた機械で衝撃波を発生させ、お湯を通して結石にそのエネルギーを当てることで結石を破砕するのです。昔はこのようにユニークな方法で治療していたのですが、今ではお湯を使わないタイプのものが多く出回っているのでそちらが主流となっています

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